「英語ができると将来絶対有利」だと分かっているのは、この記事を読んでくださっている方全員ではないでしょうか。では、そんな親の皆さんに「どう有利なのでしょう?」と質問すると、だいたいこんな答えが返ってきます。
- 「高校入試で、英検2級があれば優遇される」
- 「留学に行くチャンスがあるかもしれない」
- 「就職する時、選ぶ幅が広がる」
- 「英語ができると、給料がいい」
だいたいこんな感じではないでしょうか。
そこでさらに質問を。「今挙がった「どう有利か」を子供に言って、子供の英語学習へのモチベーションが上がるでしょうか?」…その答えは、NO。特に小学生に就職の時の話をしたって、ピンと来るはずがありません。留学とは何かよく知らない子供に、チャンスがあるかもよと言っても響くわけがありません。「ただ英語ができるといいよ、将来困らないよ」と言っても、子供たちには意味不明です。
冒頭で言ったように、英語を習得してほしいと願うのは当然。だって、将来有利なんですから。英語ペラペラにとはいかなくても、せめて親と同じように苦手にはなって欲しくない…
ならどうやって子供に英語の勉強を自らしてもらうようになるのでしょう。
それは、タイトルにもあるように「英語の先の夢」を見つけてもらうのが一番。
英語はただの言語であり、コミュニケーションに使うツールのひとつです。英語を使って、何をするか。それが明確に夢としてあれば、子供のモチベーションも高くなります。
よくある例として、スポーツがあります。
- 「憧れの本田圭祐選手が海外で活躍してる。ボクも海外でサッカーがしたい。そのためには英語力は必須」
- 「メジャーリーグに行った大谷翔平選手。カッコイイ! ボクもあんな風になりたい!」
スポーツ以外にもこんなのも。
- 「ヨーロッパの歴史が好き。大きくなったら実際に行って自分の目で歴史を感じてみたい」
- 「オーストラリアにはイルカの餌付けができるところがあるんだって。行ってみたい!」
- 「インドカレーを食べてみたら、めちゃくちゃ美味しかった! インドってどんな所なんだろう」
こんな風に、英語の前に、海外に興味を持つことで必然的に英語が必要だと認識する場合もありますね。
とは言っても、ウチの子はそんな海外に興味、今のところ全くないし…という方も多いのでは。そんな場合は、そうなってもらうための戦略を立てましょう。
- とりあえず、世界地図をリビングに貼ってみる
- 地球儀を、テレビの横に置いてみる
- ママが「オーストラリア行ってみたいなぁ」と言ってみる
- パパが「メジャーリーグの選手かっこいいなぁ」と言ってみる
- 外国のお菓子を買って食べてみる
- 外国料理を食べに行ってみる
言うだけならタダ。お菓子なら数百円。できないことはありません。思いつく限り、何でもいいのでやってみてはいかがでしょう。
そしてそこに下心は厳禁です。「子供に自ら英語に興味を持ち学んでもらうために…」という心がミエミエではダメですよ。親も海外をちょっと知る楽しみを感じる、それだけでもいいのかと思います。
子供は親が大好き。親が好きなことは子供も好きになりやすいですから、親がまず海外に、英語に興味を持つのが一番の近道かもしれませんね。
タイトルは、「英語の先の夢を見つけよう」でした。もしかして親のほうが夢を見つけたりして。何も今からペラペラにならなくてもいいのです。ペラペラでないと海外旅行に行けないなんてことはありませんよね。
親も子も、英語ペラペラがゴールではありません。英語を使って自分がしたいことをすること、それがゴールです。