一時「聞き流すだけで英語ができるようになる」という教材CDが話題になったことがあるのは、現在社会人なら記憶にある方も多いのでは。
それだけで本当にできるようになるの?と疑問に思う人が多いのですが、どんな教材でも、自分に合ったレベルであり、自分に合った方法でなければ効果は出ないでしょうし、努力なしでは結果につながりません。
では子供において、こういった聞き流しは効果があるのでしょうか。(子供にとって、ただ聞くだけの教材を使うことは稀ですから、ここでは YouTube など映像も含めて考えます)
結論を先に言うと「その子次第」と言えます。そして「取り組み方次第」とも言えます。ただ、どちらかというと、一般的な聞き流しのイメージ「ただBGMのように流しておく」ということであれば、効果は薄いと言えるでしょう。
どうして、その子次第なのか… それはさっき大人の聞き流し教材の話と同様、どんな教材も音源も我が子に合っているかどうかが肝心で、それは自分たち家族でなければ判断できません。それはダイエットサプリだろうと、ピアノ教室だろうと同じですね。大人でも子どもでも、合うか合わないかは、本人の気持ちです。
そして「その子次第」とは、「どんな子次第」「どんな場合」にこの聞き流し(または映しっぱなし)が有効なのでしょうか。
親が一緒に楽しめる場合
親が元々英語が話せるのは当然ベストではありますが、英語が分かっていなくても動画にせよ絵本の読み聞かせCDにせよ、一緒に楽しむ姿勢があればいいと思います。
子供がだいたいの内容を既に理解している場合
既に英語に触れていて、内容が分かると自分だけで観ても聞いてもお話が理解できます。自然に習得するとは、このレベルでしょう。
子供が好きな番組など、好んでいる場合
英語はさっぱり。でも、例えば自分の大好きなトーマスの英語の番組があったとすると、一生懸命見るのではないでしょうか。
では、上記の3つの中で、取り組みやすいのはというと、1つめではないかと思います。
我が子であれど、他人です。性格や興味は人それぞれであり、心を動かすのは簡単ではありません。人を変えるには、まず自分が変わる必要がある…とはよく聞く話。だから、子どもに英語に興味を持ってほしいなら、まず親が意識を変える。それが遠回りのようで近道だったりします。
親子で自然に、英語に触れる機会が増えるといいですね。