英語にせよ歴史にせよ、何を学ぶ場合であっても「記憶する」ことは学習には欠かせませんよね。英語においてはとくによく「単語が覚えられない」という悩みを聞きます。そこで、覚えるためのヒントをご紹介しましょう。
そもそも、なぜ、英語(単語)が覚えられないのでしょうか。
それは「使わないから」…に尽きます。
また、もし覚えていたとしても、使わなければ、覚えた意味もないかもしれません。
ということで、逆に言うと「使えば覚えられる」ということになります。
大人で、apple という単語を知っている、覚えている、スペルも書ける、という人は多いでしょう。なぜ、大した練習もしていないのにできるのでしょう。それは「ジュースのパッケージなどで日々の生活で見ることも多い」「発音はともかく単語を口に出す機会が多い」からではないでしょうか。例えば2歳の子どもがキックバイクにまたがって最初はできなくても、ちょっとずつやってればできるようになってきます。そんな風に、日々やっていることは、自然にできるようになりますよね。
だから、子どもに英語を習得してもらいたいならば、できるだけ「使う」ことを意識するといいのです。
でも「使う」って言っても、英語を話す機会なんて、英会話教室に通うぐらいで、他にはなかなか思いつきませんよね。でも、よく考えてみてください。英語を話す機会ではなくても、家の中にあるもの、街中にあるもの、けっこう英語は溢れています。文章が言えなくても、単語から始めたらいいんです。発音が分からなければ、携帯で調べることもできます。単語そのものを知らなければ、それこそ携帯で調べられますよ。例えば firefighter(消防士) という単語を学んだとしましょう。その後に、実際消防署の前に子どもと一緒に行き、消防士さんを見て「ホラ、firefighterがいるね」と言うだけでも実感がわきます。テキストの中だけではなく、実際の自分の生活により近い内容であればあるほど、記憶には残りやすいのです。
そして記憶には「声に出すこと」と「反復」も重要です。さきほどの firefighter の話、消防署の前を通るたびに言っていれば「英単語丸暗記」などしなくても、いつの間にか、私たちが覚えている apple のように、自然に英語が習得できてきますよ。
英語は無理…と思いがちの私たち親世代ですが、できることは沢山あります。子どもと一緒に、英語の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。