親が子供に英語を教えるのはダメ!?正しい指導の仕方とは

こんにちは、店長ERIです。

英語は全くできないんです…という親は多いです。でも、それは「話せない」ということであって、読み書き能力はやはり学校教育を受けた日本人ならだいたい皆あるはずです。

英語は中学高校、大学に行った方は大学でも学んでいるかもしれませんし、そしてカタカナ英語であふれている日本の社会で子供の数倍の年数を生きている大人であれば、やっぱり apple や book という単語は読めるし書けるでしょう。子供よりは当然、知っている量は多いはずですよね。

そこで、親が英語を教えようとすると、子供が反発することがよくあります。まだ小学校に行く前の、素直な時期であれば受け入れてくれる場合も多いですが、とくに小学中学年にもなると、親に教えられるのがイヤになる子も。

親の接し方にも問題がある場合もあります。

例えば「ホラ何回やってんのこの単語!? なんで読めないの、book でしょ!」なんて言い方をするのはダメ。子供にとってみれば、生まれてから何度この book という単語を「意識して」見たでしょう。10回かもしれません。書いたのは、それよりも少ない5回かもしれません。親の当たり前は、子供には違います。

また、私は「意識して」と言いましたけど、それは「身の周りにある絵本や本屋さんなどで、book という単語は見かけるけど、それを意識して見ていないと、スペルなんて覚えない」ということ。

エステに行きたいと思わなければ、エステサロンの看板が駅前にあっても目に入らない。逆に、エステに行きたいと思ったときにはすぐにエステサロンの看板が目に入ってくる。そんな感じですね。意識するとしないとでは、大違い。

自分の子供には「前にやったからできて当然」という思いや、「できて欲しい」という願いがあるため、どうしてもキツく当たってしまう…とは、ピアノ教室をしている知人も言っていました。そして彼女の子供は、別の教室でピアノを習っているそうです。他人に教わるほうがいい…とは、こういうことなのでしょう。親に教わればタダなのに…と思ってしまいますけどね。

では、ピアノにせよ英語にせよ、せっかく親が少しでも教えられるのであれば、どうすれば子供に受け入れてもらえるのでしょう。

それは「教えないこと」です。

教える方法という話をしておきながら、なぜ? と思いますよね。どういうことかと言うと「期待せず、後ろから見守り、必要な時にヒントを与える」ということ。追いかけると、逃げるのが心理。ならば追いかけないほうがいいのです。その代わりに、親が自分の勉強をしておくとか、英語を話す機会を自分に作る等をしておけば尚効果的。

私の経営している英語教室でも、子供と同時にママも入学されるケースがあります。「子供にだけ押し付けるのではなく、自分もやってると、子供もより興味を持ってくれると思う」とは、このケースの方皆さんがおっしゃることで、私も大変共感しています。

親が勉強していると、いざ子供が「お母さんコレ分からないから教えて?」と聞かれても教えてあげられて、子供も親をますます尊敬するかもしれませんね。

また、親が教えるとき、そこで注意してほしいことがあります。

できるだけ「子供に考えさせるようにヒントを与える」ようにしてください。もし答えをズバッと教えてしまっては、子供は親を頼るようになります。分からなければママに聞いたらいいやと、自分で考えないようになります。なので、もし自分が知っている単語の意味を聞かれても「一緒に辞書で調べてみようか」とか「前テキストに載ってたような…探してみようか」などサポートするのがいいと思います。

子供と一緒に取り組むことで、親子のコミュニケーションも増え、より絆も深まるかもしれませんね。