日本人講師のメリット・デメリット

英会話教室に通う時にまず考えるのが「先生について」でしょう。外国人の先生がいいか、日本人の先生がいいか…先生によりかかる費用も違います。英会話と言えば外国人…果たしてこれは正解なのでしょうか?ここでは、日本人講師のメリット・デメリットについてお話しましょう。これから先生を探す方の参考になれば幸いです。

日本人講師のデメリット

まずはデメリットから。

発音が大丈夫とは限らない

英会話を習わせるのは外国人…と思うほとんどの親が心配する「発音」。

「外国人なら間違いないと思うけど、日本人はどうかな? 親である自分がどの英語が正しい発音か分からないので、体験レッスンに言っても、その先生の発音がいいか分からない」

よく聞く話です。そして、ごもっともです。自分の知らないことは、ジャッジできません。

そこでちょっとしたアイデアを。自分が英語ができないならば、その自分に先生の発音が近ければアウト。ある程度先生の言っていることが聞き取れるならアウト(=カタカナ英語をしゃべっている)。例えば、トランプさんの会話を聞いてもさっぱり分からないのに、安倍さんの英語は聞き取りやすい…これは安倍さんがカタカナ英語を話しているからです。ある意味、聞き取りにくい先生=発音がいい先生、と言えるかもしれませんよ^^;

資格があればいいというものでもない

例えば、小学校で英語を教える資格のひとつに J-shine というのがあります。指導経験50時間以上…という壁があったりしますので、一見先生としてしっかりしていそうに見えますよね。でも、実はこの資格を取るのに、そこまでの英会話力は必要ありません。会話がちょっとできる、その程度でも取れてしまうんです。また50時間の指導経験…よく考えてみると、一日8時間×6日=48時間。この程度の経験で、経験豊富と言えるでしょうか。もちろんそれ以上長い経験を持った先生も沢山いらっしゃいますし、資格を取得するのに勉強はしているはずですので頑張っておられるのは確かですね。要は資格があるから大丈夫、と思わないことです。逆に資格がなくても、めちゃくちゃデキル先生だっていますしね。

資格といえば他にも、社会人がこぞって取る資格、TOEIC。これでよくあるのが「900点もっていても全然喋れない」人。TOEICはビジネス英語で、確かに実力がありそうなんですが、読み書きばかりで会話力は試されません。傾向と対策など、お勉強をガリガリやれば取れてしまうものなので、増してや子どもに英語を教えるのであれば、前述した J-shine のほうがフォニックスやチャンツと呼ばれる子どもに指導する方法を習得していますので、そちらのほうがいいという場合もありますよ。

せっかくの英語のレッスンなのに、日本語で話をしてしまう先生がいる

ある個人でされている日本人講師の教室のお話。体験レッスンでは英語だけでレッスンを行っていたそうなんですが、いざ保護者抜きの子どもたちだけでのレッスンになると、日本語オンパレード…ということを聞いたことがあります。また、もともと日本語で英語を指導している教室もあります。英会話を習うのに、日本語だらけでは習得が遅れてしまいます。ところどころ日本語が出てしまう先生もいますが、これをやると、一気に「日本語スイッチ」が子どもたちに入ってしまい「英語の世界」から出てきてしまいますので、オススメしません。ただ、これはあくまでも「英会話」が目的の場合。受験や資格取得などでは、日本語で解説してもらうほうがいい場合だってありますね。

これだけでは、日本人の先生はダメなのかと思ってしまいますよね。でも、実はメリットも沢山あるんですよ。

日本人講師のメリット

日本人なので、当然日本のことをよく知っている

例えば日本の子どもたちがどんなキャラクターが好きなのか、今の流行りのおもちゃ、このくらいの年齢なら、どれぐらい英単語(カタカナ英語)を知っているのか等など、やはり日本人であるからこそ知っていることが沢山あります。それらを上手に利用し、指導することができるのも日本人講師の魅力でしょう。

英検など試験対策にはやっぱり日本人の傾向を知っている日本人講師がいい

帰国子女の先生は違うかもしれませんが、英語を自分で勉強して習得した先生は、どんなところでつまずくか、どんな文法をしっかりやればいいのか、また試験でのポイントなど、自身の経験を元に、日本人目線で指導することができます。外国人ネイティブ講師だと、それはできませんよね。

発音も実力もバッチリの、アタリの先生も沢山いる

デメリットで言った「発音」「実力」ですが、日本人でも当然もうネイティブクラスの先生も多数いらっしゃいます。そんな先生に当たると、上記で言ったメリットも加え、最高の先生と言えるかもしれませんよ。

外国人の先生より授業料が安いことがある

なぜか(?)日本では外国人講師の授業のほうが値段が高い。希少価値…といえばいいのでしょうか。ひと昔なら外国人もあまり見かけませんでしたし、英語が話せる人もそういなかったため、そうなるのは分かるのですが、今や英語が話せる人は至るところにいる時代。それでも「外国人講師=割高」というイメージが強いせいか、日本人講師のレッスンのほうが安く設定されている教室もあります。

最後に。

どちらにしても、大切なのは「その人」です。国籍ではありません。

外国人だから大丈夫。日本人だから大丈夫。でもありません。

自分の子をしっかり見てくれそうなら、多少のデメリットも、メリットでカバーされてしまうかもしれません。よく自分の目で見て、先生選びをしてくださいね。