親が、まず行動の断捨離を

こんにちは、店長 ERI です。

我が子に、できるだけいい教育をと願うのは、子を持つ親であれば当然であり、誰しもが思うことでしょう。そして、いい教育というと、習い事や塾に行かせたり私立の学校にと考える人もいるでしょうし、スポーツで花を咲かせて欲しいと願う人もいるでしょう。また、グローバル社会の現代、コミュニケーションがしっかり取れる、周りと調和できることを最優先と考える方もいると思います。

どれについても正解不正解は、それぞれの家庭が決めることです。さらに言えば、本当は「子ども本人が将来決めること」です。

さて、どんな教育にせよ「いいモノ」を与えたいと思ったとき「子どもに何をさせるか」を考える人が多いと思います。でも、私はまず「親が、どうするか」を考え「行動の断捨離をすべき」だと考えます。

行動の断捨離をしよう

断捨離という言葉はすでに私たち日本人に定着している、モノを片付けすっきりさせること、ですよね。それを「行動で」やるのです。その目的は「親の時間を増やすこと」。必要でない外出、買い物、雑談、謙遜、見栄…沢山ありませんか。今まで、ある意味惰性でしていた行動のひとつひとつをよく考え、本当に必要かどうか、別の方法で時短ができるのではないか、等考えるのです。

ではこれがなんでいい教育に結びつくのでしょう。

塾や習い事の送迎や、学校の宿題を見てあげること、スポーツの試合観戦や応援、お弁当づくりに洗濯…教育や子育てに、時間はたくさん必要です。それを、親の時間がないからと諦めざるを得ないのは、とっても残念です。息子の野球の試合よりたまった家事を優先させるのも、悲しい話です。

また、魔のスパイラルも考えられます。例えば、学校の宿題を見てあげる時間がないから、授業についていけなくなり塾へ。塾の費用を稼ぐためにパートを増やすと、余計時間がなくなる。家事もおろそかになって、自分の時間も全くなくなってイライラ。子どもも、家族も不快な思いをしてしまう。

親自身の時間を作る、それが最初のステップなのではないでしょうか。

我が家の「行動の断捨離」例

実際に、行動の断捨離をウチでもやりました。

私の家庭では、娘が2歳になった年に、年賀状を止めました。賛否両論ありますし、個人的に年賀状は好きなほうでしたが、「相手にとっても!」年末の忙しい時期に仕事を増やさなくてもいい。子どもの写真の載った年賀状は、もらって嬉しくない人もいる。「今年こそ会おうね」の決まり文句を書く必要もない。本当に大切な知人友人は、年に一度のハガキだけの関係ではありませんし、今やスマホで世界中が一瞬で繋がれる時代、大切な友人は日ごろから連絡を取り合えばいいんだと思います。おかげで年末年始が、よりゆったり過ごせるようになりました。

また、年末と言えば掃除。私は秋に結構掃除をします。例えば今日はリビングの窓のサッシ。少し時間のある今週末は換気扇、とか。そうすることで年末の煩雑さを減らすことができます。一日ちょこっとだけなので、疲れませんし。そして、ある程度キレイになったサッシや換気扇は、年末はちょっとふき掃除をする程度で済むので、せっかくのお休み、家族とゆったり過ごせます。また、窓を開けてすることの多い掃除、寒い年末に手を冷たくしてするよりも、爽やかな季節の秋に気持ちよく掃除するのはストレスもありませんし「やらねばらならない感」も年末よりも低いですから、リラックスして掃除ができます。余談ですが、欧米では春に大がかりな掃除をします。寒い冬が終わる頃、窓をパンと気持ちよく開け、ウーンと両手を上げて背伸び。春を迎えるにはピッタリですね。お正月は1日だけしか祝日ではないというのもあるかもしれませんが、春の掃除、それも一理あるなと思います。お国変われば事情も変わる。いろんな考え方ややり方があるものですね。

また、掃除は思い切ってプロに任せるのも手かもしれません。日本では人に掃除をしてもらうのはなんだか怠けているのかと思われがちですが、それも人それぞれ意見は違うはず。餅は餅屋、素早く丁寧な仕事でお家がすっきりするのも、選択肢のひとつでしょう。

きっと誰にでもある、無駄な時間

もうひとつ、時短できるアイデアのひとつ、スマホ。

最近はスマホのおかげで、日々の生活が大変便利になりました。きっとこの記事も、大半の方がスマホでご覧になっていると思います。いつでもどこでも、知りたいことがすぐその場で知ることが可能になりました。旅行の手配や音楽を聴くこと、仕事でさえもできます。ネットスーパーの利用は、まさにそれですね。いろんなことの時短ができ、大変便利です。でも、その便利さのせいで、逆に日常が忙しくなっていませんか? 必要でない情報まで、生活に入り込んでいませんか? 芸能人のスキャンダル、そんなに自分に関係ない地方の火事のニュース、見る必要があるでしょうか。スマホのゲームにハマっている人もいるでしょう。LINEでのおしゃべりも楽しいですが、ほどほどにしましょう。スマホは上手に使い、時短に。知識や情報を賢く得るために使うべきです。また、街中でベビーカーを押しながらスマホを触っているお母さんを見ますが、スマホ画面見てないで、我が子を見ましょう。「ホラ、ワンワンがいるね」等喋ってあげるほうがいいです。コミュニケーション力をつけさせるために教室に通わせる前に、お母さんができること、沢山ありますよ。

まず親が時間に余裕を持ち、子育てもゆったりと。それがいい教育に繋がるのだと私は思っています。