英語を家で取り組むにせよ、教室に通うにせよ必要になる教材。今やインターネットで世界中から様々なモノが手に入りますが、選択肢や情報が多すぎて迷ってしまうこともあるでしょう。
まず最初に「選ぶべきではない」と私が思う教材をご紹介しますので、教材選びの参考にしてくださいね。
ただ、最初に断っておきますが、以下で紹介するもの、英語を習得するという意味でダメと言っているだけで、単純に遊びで使う場合や、デザインで気に入ってる等、それぞれいい面もあるはずです。あくまでも参考に、とお考えくださいね。
単語や文章にカタカナなどでフリガナがふってあるもの
これはもう、強く、絶対的にダメと言えます。例えば、こんなの。
- リンゴを「アップル」と書いているもの
- カタカナと平仮名をミックスして説明しているもの
様々な工夫したフリガナが載ってある教材や絵本があります。それぞれの発音方法が説明されていたりもしますが、いちいちその説明を読み、発音ができるでしょうか。
私の自宅にも、1歳になった孫のためにとおばあちゃんが買ってくれたものがあります。ちょっとその例を見てみましょう。
そもそも、読めません。これをそのまま読んだら、意味不明な言語になりそうです。これをネイティブが聞いて理解…絶対できません。ある意味、英語の発音を知っている人なら解読できそうにも感じますけど、そんな人はそもそもこのカタカナ、不要ですよね。
そして、カタカナで英語は絶対に置き換えられません。舌を軽く噛み発音する th や、L と R の違いをどうやってカタカナで表現することができるでしょう?不可能です。
また、問題の解き方や説明などは日本語であっても、せめて単語や文章にフリガナがついていないものを選ぶのが賢明です。
でも、フリガナがあるほうが早く覚えられるのでは、と思う人もいると思います。フリガナがあるとスッと読める、スラスラ読めるように聞こえるかもしれませんが、それでは頭を使わず、ただ書かれてあるカタカナを読んでいるだけになります。カンタンにできたことは、すぐ忘れます。なんて読むんだっけ、前も調べたし聞いたけど、忘れちゃった。もう一回やり直し。時間をかけて習得したことのほうが実際記憶に残りやすいですから、目先の利益にとわられず、長期的視点で考えましょうまた、海外ではカタカナ英語は絶対通じませんので、間違った発音を覚えるメリットは全くありませんよ。
日本語訳があるもの
「え、日本語訳がないと、何言ってるか分からないでしょ」…確かにごもっともですが、将来英語で会話をするのに日本語に訳す必要はないため、訳はそもそも不要だと考えています。また、いちいち英語を日本語に訳していては、次々繰り広げられる会話にはついていけないでしょう。英検などで長文など英文を読む時にも、いちいち訳していては問題を解く時間が足りなくなります。英語は英語のまま理解する癖をつけるためには、訳がないほうがいいのです。(それでも、今の中学教育では日本語訳をさせられることがまだまだありますので、学校英語のための訳なら必要と言えるかもしれません。ここでの話は、あくまでも「自然に会話」ができるようになるためには、という話と考えてくださいね。)
ここでもまた単語の時と同じように、訳がないと正確に意味が捉えられていないのではと不安に思うかもしれません。でも、英語は一度読んだだけで身につくほどカンタンなものではありません。場数をこなして、何度も何度も間違いを繰り返し理解し上達するものです。英文を「訳す」のではなく、その話がどんな話なのか「理解する」練習をするほうが、結果習得を早めることができますよ。意味が分からないなら、単体で単語をちょっとその場で調べる、その程度でいいと思います。そしてその繰り返しで、いつの間にか単語力と、訳さず自然に理解する英語力がつくと思っています。
急がば回れ、です。