こんにちは、店長 ERI です。
だいたいどこの家庭でも「宿題をなかなかやらない…」という悩みは一度や二度は抱えたことはあるのではないでしょうか。
「宿題は帰ってすぐしなさい」とか「先週の習い事の宿題は、次の習い事の前日に」と言ったり、宿題をしている様子がないと心配になって「宿題しなさい」とか「勉強しなさい」と言うのが多いような。
そこで提案。計画を紙に書き「行動を見える化」することが、子どもの計画性を伸ばします。
小学生の子どもを持つ親御さんに「子どもの学習計画を立てていますか?」という質問をしたときに「はい」と答える家庭が、どれほどあるでしょうか。これは、子どもが自ら計画を立てることを言っており、親が立ててあげるものではありません。答えはNOの場合も多いでしょう。
でも、子どもたち、特に低学年の子どもたちにそもそもあまり「計画性」はありません。目の前の毎日を生きているので、1ヵ月後、例えば夏休みの宿題が終わっていないと悲惨なことになると、想像が明確につきません。私も小学生の頃、終わらない宿題を泣きながらやった経験があります笑
ところで、小さな子でも「何事も、なにかをさせるには、理由が必要」だそうですね。3歳ぐらいになると、例えば「お友達のものを取ったらダメ」にも理由をちゃんと言う必要があるのだとか。「まだ3歳だから言っても分からない」のではないそうです。子どもはとっても、賢いのです。
なので「しなければならない理由・目的」をまず親子で話をするといいですよ。なぜ宿題や勉強、学校に行く必要があるのか、意外に親が説明できなかったりもします。これをきっかけに、一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
さてこれで計画表を立てる準備が整いましたね。最近は、習い事をいくつもしている子も多くいます。英語の宿題、ピアノの課題曲の練習、また机に向かってするものだけでなく、絵画教室への持ち物の用意…など、自分ですべきこともありますよね。1週間のうちいつするか、計画表を子どもと一緒に書きましょう。
手順の例をご紹介します。
- することリストを作る
- 優先順位をつける
- かかる時間をそれぞれ考える
- いつするか、行動計画にする
- 計画を実行
- うまくいかなかったことは、修正
- 実行・修正を繰り返す
また、表にシールを貼る欄など作ると、シール貼りたさに頑張ってくれることもありますよ。そしてそれは親にも見えるので「宿題やったの?」と聞かずに済みます。まぁ、やってない時はやれと言わざるを得ませんが笑 でも、肝心の目的が「シールが欲しいから宿題する」ではいけません。本来の宿題をする理由・目的は「習得すること」ですから、しっかり学ぶことを意識させるようにしましょう。
最初はできなくても、ひとつひとつできるようになってくれば良いのです。最初からガミガミ言う必要はありません。行動を「見える化」すると、成長も同様に見えますから、子どもにとっても自信につながりますよ。
最近AIが進歩し「AIで苦手を見つける」などと言っている塾があります。私はちょっとそこで疑問に思いました。「AIに苦手分野を見つけてもらわなければならないほど、自分のことを分かってないなんて…」と。自分の弱点は、自分が一番わかっているべきです。
勉強する前に、まず自分で考える力が必要です。最近はスマホでちょっと検索したらすぐ答えが出るもんだから、考えなくて済む時代になっています。もちろんスマホを上手に使えば、賢さ数倍になりますから、スマホを完全否定しているわけではありませんが。
今回の話のように、小学校のうちから自分で学習プランも立てる練習ができていれば、中学高校と忙しくなった時にもサラリと自分の学習計画を立てられるようになるのでは、と思います。塾は受験や勉強指導のプロなので、そんなプロに聞くことは正確に必要な情報を得るためには大切でしょうが、何でも最初から塾任せ・AI任せにすべきではないと思います。
ところで、そうは言っても、英語は特に計画が立てにくいものです。宿題何ページをやる、という程度ならできるでしょうけど、どこまで習得するか、どれほどの会話力が欲しいか等は、測れない会話力を計画するのはとっても難しいもの。また、親も英会話の経験がないから、ピンときませんよね。
なら、どうすれば? 塾は受験のプロ、ならば英語は英語のプロに聞くのが確実です。「我が子の英語力アップのために、何をすればいいですか?」と、自分の家庭に合った進め方のヒントを、教えてもらえばいいと思います。身近に聞ける人がいない場合は、私に聞いてください! そしてそれを、子どもと一緒に計画表にするのです。
また、当然ながら家庭は千差万別なので、プロに聞いたやり方が自分の家庭に合わなかった、思うように行かなかったということも当然あります。どのやり方にせよ、試行錯誤は必須。我が子のために、自分の家庭に合った計画を立て、実行していってくださいね。